2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年4月25日(日)

世界史の知識を仕入れる必要性を感じ、すこし勉強している。海外文学をより愉しむためであるし、スーザン・ソンタグの飽くなき知識欲に感化されたのもあるし、他にも理由はある。エルンスト・H・ゴンブリッチ『若い読者のための世界史』……やさしい語り口で良…

2021年4月24日(土)

煩瑣な課題を始末することに追われ、逃げるようにして眠りこけ、過去の出来事に起因した悪夢を見て目を覚ます。それから縋るように本を読んで朝を迎える。これを繰り返す1週間だった。その本はもう読み終えてしまったので困り果てている。 スーザン・ソンタ…

2021年4月18日(日)

『女性俳句の世界』(上野ちさ子/岩波新書)を読み終えた。といっても、こちらは元から関心のあった俳人のみに焦点を当てた。 杉田久女 われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 高浜虚子のことを敬い続けていたが、40代の頃に説明もなく同人雑誌『ホトトギス…

2021年4月17日(土)

期限ぎりぎりに『妄想代理人』を観終わったので返却してきた。はげしい雨のなか。この作品は“少年バット”と“マロミ”を共有概念にした連作短編集という感じで、今敏の魅力が詰まっているように思う。回によって趣向が異なるので誰にでも楽しめそう。3話「ダ…

2021年4月16日(金)

『女歌の百年』(道浦母都子/岩波新書)を読み終えた。紹介されている歌人は俵万智、水原紫苑、米川千嘉子、与謝野晶子、山川登美子、茅野雅子、九條武子、柳原白蓮、原阿佐緒、三ヶ島葭子、岡本かの子、中城ふみ子、齋藤史、葛原妙子、河野愛子、森岡貞香、…

2021年4月14日(水)

先週から授業が始まり、あまりの忙しさに疲弊している。4年になったら就活や国試対策などで忙しいにせよ、それらを配慮して授業の課題は減るだろうという考えが甘かった。加えて、オンライン形式の弊害もある。ストレス解消のために本を買ってしまうし、ほ…

2021年4月11日(日)

DMMブックスで電子書籍の割引きをしていると知り、コミックスを13冊購入した。こういった情報の収集源はたいていがツイッターであるため、なかなかやめられない。そのうちの1冊に本を読むキャラクターがいた。漫画や映画の作中人物が本を読むのを好ましく…

2021年4月9日(金)

なんとなくホールデンに会いたくなったので『ライ麦畑でつかまえて』を棚から抜き取り、付箋が貼ってあるページを中心に拾い読みする。「再読」ということばを使うと、初めから終わりまできっちり読み返すべきだという強迫観念(自己暗示)に囚われてしまう。…

2021年4月8日(木)

作家の墓を巡って記録しているひとのサイト 作家の墓 (kajipon.com)があると知ったので閲覧する。初めにラディゲの名前が目にとまり、『ドルジェル伯の舞踏会』をまだ読んでいないことを思い出す。彼が亡くなった年齢に達する前に読みたかったのにね。他には…

2021年4月7日(水)

佐藤信夫によれば「言語」とは「自分の内部の他者」であり、アルチュール・ランボーによれば「私」とは「一つの他者」なのだそう。では「ことば遊びをする私」とはなにか。それは近しいもの同士の戯れを傍観し、その自律性を見守ること。いざとなれば彼らと…

2021年4月6日(火)

生まれてから22年も経つというのに、適切な1人称が見つからない。俺は論外、僕はまだしもぼくは甘い感傷、私はわるくはないけれど。いつか性別を捨て、肉体を脱ぎ、記憶を洗い、透明(なIでもないなにか)になれたらいい。「自分」というのが最もしっく…

列車

大学で国試関連のガイダンスに出席し、朦朧とした頭で模擬試験(のようなもの)を受ける。教室の暖房が効きすぎていたし、人が大勢いた。解答と照らし合わせてみたら正答率は五割を下回っていた。それから附属図書館で岩波新書の『女性俳句の世界』を借りた…