2022年11月21日(月)その1

 先週の土曜日、zoomで研修を受けた。MSW(医療ソーシャルワーカー)1~3年目のひとを対象に、知識の習得と交流を目的としたものである。今回は、少人数のグループにわかれて熟練のMSWから指導を受けた。<自分自身の悩み>か<事例>を提出するという事前課題があったのだが、わたしは前者を選び、ほか2人のメンバー(МさんとIさん)は後者を選んで提出していた。

 わたしは研修が始まる前、とても気が重かった。まず第一に、zoomは慣れているとはいえ自分の顔が表示されることが苦手だ。発言することへのためらいも大きい。それに、わたしが提出したレポートよりも、ほか2人の事例のほうがはるかに完成度が高かった。さらに、わたしは自身の悩みを赤裸々に書きすぎていた。胃が痛かった。

 研修は3時間以上に及んだが、結果的には受けてよかったと思えるものだった。指導者が持っている確かな技術とユーモアが場の空気を調整し、安心して話すことができた。さながら牧羊犬に誘導される子羊のような心地だった。また、メンバーのMさんが、わたしの赤裸々なレポートに対して共感してくれ、「書いてくれて嬉しい」とも言ってくれた。そのことばに嘘はなく、心の底から嬉しいと思っているようで、その気持ちがわたしにも伝播してにこにこしてしまった。連絡先を交換したかったが、オンラインなのでできないのが残念だった。

 

 

 わたしはもう、互いを傷つけあうことが親しさの証であるかのようなコミュニケーションとは距離を置きたい。親しくなっても、互いをケアすることを忘れないような関わりは難しいのだろうか。