2021年5月7日(金)その1

 履歴書ではないけれど、紙面に長所と短所、それに特技を記さねばならず、小一時間うんうん唸る。短所ばかりが思い浮かび、希死念慮という毒が身体に廻りかけたので、インターネットを頼ってありふれたことを書く。特技はピアノにした。でも長いブランクがあるので弾けないかもしれない。

 昨日、野村喜和夫『現代詩作マニュアル』を読み終えた。詩論というのは野暮なものなのかもしれないけれど、詩とはなにか、ことばとはなにかを懸命に書いてくれているのでわたしは好き。真剣であればあるほど。

 詩とは言葉による世界の捉え直し、あるいは再構成である。そしてそれは驚きを、エロスをさえ伴う。

野村喜和夫『現代詩作マニュアル』思潮社 2005.1)

 ことばによる世界の捉え直し、再構成、あるいは秘密の共有。いいね。そういう詩こそわたしは読みたいよ。