2021年7月4日(日)

 公開日記を1ヶ月ほど更新していなかったのだけど、わたしの感覚としても6月の記憶があまりない。精神保健福祉士の資格を取得するための課程(コース)で、毎週のように発表とその準備があり、目が回るほど忙しかった。大勢の前で口を開くことの抵抗感がすこし解消されたのは良いことなのだが、書くことも怠らないようにしたい。今後さらに忙しくなるとしても。

 Twitterの上半期ベスト10にあえて挙げなかった本が何冊かあって、そのうちの1冊がジェシー・ベリング『ヒトはなぜ自殺するのか』というもの。大学附属図書館の新着資料として配架されていて、惹きつけられるようにして手に取った。個人的な関心としても、精神保健福祉士の活動領域としても、自殺関連の書籍を読んでいきたい。

ぼくに自殺の想念が再び訪れる時には(可能性はあると思う)、最新の科学的理解で武装していたいと思う。それによって、ぼく自身の破滅的思考を批判的に分析することが、あるいは少なくとも自分の死というものをよく理解することが可能になる。ぼくとしては、あなたにもこの強みをもってもらいたいと思う。ぼくが本書を書いた理由もひとつはそこにある。

ジェシー・ベリング『ヒトはなぜ自殺するのか――死に向かう心の科学』鈴木光太郎 化学同人 2021.1)